ふりかえり会は楽しいですか?
ふりかえりを始めたころは効果があっても、次第に効果を感じなくなり、「マンネリ化してしまった」「Problemの話をするのがつらい」「KPTを見たくない」など、ネガティブな感想を持つ人が出てきてしまいます。
しかし、KPTA伝道師として20年もふりかえり会に関わっていると、ふりかえり会の成果を業務の改善につなげられているチームと、そうではないチームの差が見えてくるものです。
ファシリテーション方法を工夫することが、そのコツになります。
このファシリテーションのコツを整理して「3R原則」と呼んでいます。
ふりかえり会では、4つのステップで、チームがよりよくなるためのActionを決めてきます。
思い出す ⇒ 評価する ⇒ 発想する ⇒ 行動を決める
この流れにそって、3R原則に従って、ファシリテーションをしていきます。
1つ目のRは「Relate(関連付けて考える)」です。
ふりかえり会では複数の人が参加し、それぞれが意見を表明していきます。
各自が何に対して話しているのかを分かり易くするために、意見同士がどのように関連しているかを見えるように可視化します。
2つ目のRは「Repeat(素早く繰り返す)」です。
ふりかえり会の開催頻度は多く、1回にかける時間を短くします。
ふりかえり会のタイムテーブルを事前に決めて、参加者間で共有し、スムーズに進行できるようにします。
素早く繰り返していくことで、チームの成長も実感できるようなります。
1か月に1度4時間かけるよりも、毎週1時間の方が時間を確保しやすくなりますし、ふりかえり会を欠席する人がいても、キャッチアップやフォローがしやすくなります。
3つ目のRは「Respect(尊重しあう)」です。
ふりかえり会に参加する人が、お互い尊重しあうことです。
「お互いに尊重してください」と言っても、そう簡単には人の心情は変わりません。しかし、グラウンドルールや、ラウンドロビンなどの会議ファシリテーションのテクニックを活用すると、各自が挙げてくれる意見を尊重しやすくなります。
当日は、オンラインふりかえりツールのContinuous KPTAによるデモを交えながら説明します。
KPTAの伝道師、カイゼンのレジェンド
2001年に、CMMI取得活動をしている組織の中で、エクストリームプログラミング(XP)の実践をしてから、多様なアジャイルプロジェクトに携わってきました。
私が、アジャイル開発を実践してきた中で一番気に入っているのは、「アジャイル開発をすると、自分の居場所ができる」ということです。以前は、上からのぼやったした指示を元に独りで仕事をしていましたが、アジャイル開発をすることで、チームのメンバーとの協力で日々発生する問題に悩みながらも、前進していき一体感を感じられるのです。
システム開発に限らず、チームで仕事をしている方々の居場所を作るお手伝いができればと思って、研修やコーチングを行なっています。
著書:『これだけ!KPT』(すばる舎リンケージ)、『最短 最速 で 目標 を 達成 する OKR マネジメント 入門』(かんき出版)、『LEADER's KPT』(すばる舎リンケージ)
訳書:『アジャイルソフトウェア開発 スクラム』(ピアソンエデュケーション)、『リーン開発の本質』(日経BP)
Zoomビデオ会議を使用しますので、Zoomが利用できるようにご準備ください。
以下のWebページからご確認下さい。
https://esm.co.jp/policy/
Agile Studio 窓口担当 川西まで
e-mail:agile-studio@esm.co.jp